コンソールVI(シックス) 第2回

先にお知らせしたようにオークションでコンソールVI(6)を入手しました,

コンソールVIは日本電業の製作した固定無線機で内部にはwonder990の基板が使われています 豪華な蛍光表示管の時計の装備はもちろんその重厚感は当時のCBerを魅了しました ところが国内流通価格が7万円台という高額なため手を出せる人は少なかったはずです.

本家FCCエリアでは40ch無線機として販売されていたのですが、リード線のカットにより、1chから99chまでを選択できてしまうということから不法無線機扱いを受けていたようです。 しかしながらSBEというブランドネームと多チャネルは魅力でした

 

40chトランシーバーという文字が読めるでしょうか?

 

さてそんなコンソールVIですがオークションで不動品ということで出品されており、なんと3500円という破格の価格での落札しましふたをあけてみると PLLユニットがないことはもちろんコントロールIcが抜かれていることが確認され メーターのハウジング放り込まれていました

とどめは 「電源トランスないじゃん」

もうこれはだめだ  こうおもったのですがAC電源がだめでもひょっとしたら直流ならいけるかも と直感しわたしはこの機械の13.8Vラインに電源を加えてみました

 

「しゅわー」

おおっつ! 受信は生きてるぞ!SSBもAMもちゃんと切り替わります音量もスケルチも送信こそしませんがちゃんと送信受信も切り替わります

高周波部分が「おれはまだ生きている」そう言っているように聞こえましたおーし   おいらが助けちゃる!!

修復の準備

まず不足の部品の確認をしましょう

 Sメーターは24mm×42mmのラジケーターでよさそうですこれは目盛りを振り直すだけ大丈夫そうです

 PLLユニットは仕方ないのでユニバーサル基板でつくりおなおすしかありません

 中のPLLICは4568かなにかでつくればいいでしょう。

 コントロールICはPIC 16F873Aでつくれば大丈夫そうです

そのときです

野口トランスでこんなトランスをみつけました

0v-6v-12v-20v-22v-24v

おおこれぴったりじゃんなにがぴったりかというとまず22Vを0Vと仮定すると24v端子は2v差20vは2v差ですこれでヒーターが賄えます

クロックを得るには22vと12vの中間をとれば10vの振幅がとれます

時計の運針にはぴったりですこのトランス いただきです。

若干の電圧差は回路の工夫でどうにでもなるでしょう

 

のこったのは16vのほうです

SA−28のSSBのピークでは2A以上の電流が流れます当然SSBで12Wのピーク電力を十分に供給するのはその倍24w余裕を1.5倍みるとすると36wの電力を安定供給が必要です

トランスからみれば3A以上のトランスを必要とします

よさげなトランスを物色して

まず電源部分を生かすことにしましょう

 

電源トランスは私の家にあった16V3Aのトランスです

まずこれらを装着して電源を確保します

  電源ラインは無残にも根元から切られており

電線の破片がなければ修復不能になるところです

さらにはクロックの入力などは基板側で切断されているのでこちらは図面がなければやはり修復不能です

 

手書きで図面を書きながら配線を追いかけます

まずショートなどをしないようにしてからAC100Vのほうから配線をおこないます まずAC100Vラインを整備します。表示部は電源スイッチとは関係なく作動をしますので十分に注意が必要です

 

こんな感じに仮置きしてみました

そして待望の電源ONです

止まってしまっていた時計は音こそしませんが

確実に時間が進んでいるのがわかります 

この時計はどのくらいとまっていたのでしょうか?

調べる術はありません。

しかしこの苦労は全体の復旧のほんの数%にすぎません

   

第3回へつづく

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