OF-912 

2009/06/28up

製造は1973年、水晶シンセサイザーが出回る前に漁業無線用としても利用できるように 水晶式無線機に仕上がっています。全12Chが実相可能です。実はこの機械の前にOF665Bという6chの無線機があり、そのグレードアップ版になります。発売当時はま23ch無線機が輸出されており、あまった機械が国内に流出になったといえるでしょう。

水晶をを2つも特注しなくてはならず。そう話題にならなかったものです。またこの無線機の後にTR123という23ch無線機が登場してきますので、実際は歴史に埋もれてしまう無線機であったのかもしれません。

 

今回紹介するオーフナは OF-912という名前ですが、他にもカイザー ロビン などの名前が付けられている場合があります。オリジナルはオーフナの型番でOF-912になります。TR−912はロビン KK-912はカイザーの型番です。

しかし内部はすべて同じでOF-683PまたはOF-689-Psという基板が流用されています。


前期後期の違い

OF-912は前期と後期があり、基板名が異なっています。よく回路が違っているという話がありますが、以下の点が違うだけで他はほぼ同一です。

 

後期タイプOF683PS 前期タイプ OF-683P

 

 


ファイル部分の回路

ファイナルがパラレル接続になっている部分です。設計当時は、別々にバイアスをかけられるようになっていたようですが、実際はジャンパで完全パラレルになっていました。後期ではその部分がパターンで埋められています。

 

後期タイプOF683PS 前期タイプ OF-683P

スケルチの調整回路の違い

スケルチVRをまわしたときの作動点を変更しているようです

送信用バイアス回路の変更

送信安定化電源の回路がただの平滑回路だったものが9Vの電源回路になった

 

この3点が変更箇所で、ほかはまったく同じです。ただし半導体などの使用部品については何パターンもあるようです


OF-683Ps

OF-683Psになったときに、基板のアートワークが変更になっています。それがファイナルの部分やスケルチ関係の部分なのですが、パターンを変更したのにもかかわらず、修正さえれている部分があります。真中にあるのは、受信部保護のためのダイオードの並列接続回路です。受信部保護のために装着したんでしょうが、せっかく基板作り直したんだがら 部品面にマウントすればよかったですね。

そしてももう1つあるのが、このダイオードの右側。パワーメータを振らせるための検出用コンデンサ。OD-683Pでも必須だったはずなのでPSになってパターンを直せばいいのにウラ付けが直ってないはどういうことだろ?


内部の図

OF-912を部品面から見た配置図です。おおむねこんな感じです。L6が3個あるのはミスではなく出力の3段フィルタのコイルはすべて同じものでL6となっています。これは前期でも後期でも同じです。同じ部品がいくつかあるのでしょうか?また部品のシルク印刷も主だったものに刻印がありますが、抵抗などについては部品番号が印刷されていません。

 


 

使用部品

主だったコイルを図にしてみました。コイル破損などの時に元のデータがあれば空ボビンに巻けば元に戻ります

 

 


リレー

接触不良になりそうなのが、リレーです、すでにこの形状のリレーは入手不可能ですので、万一不良の場合は、

現物を修理する必要があります、幸いオムロンのリレーなので、コイルや接点などは流用することができます


 

 

 

inserted by FC2 system