2010/03/06UP 「すわんさんこれあげますよ」そういっていただいたのがOTRON CB-400です。そういういきさつで我が家にきたのが この機械です 実はこの機械 仲間がたくさんいます 詳しくは こちら をごらんください たくさんの種類がありましたね。残念ですが、どののOEMなのかわからなかったのですが、今回ちょっと真剣に見たところ意外なことがわかりましたのでお知らせしましょう
まずは電源をいれてチェックします。なるほど、電源は入りますが、送信も受信もしません。一見重症なのえすが、逆に完全に壊れているほうが直しやすかったりもします。PLL無線機の場合は、PLLが作動しているかどうかを確認しましょうか?
さて中身がこちらです PLLがユニット化されています。今から20年以上も前 、ローカルの間では ハーモニカと言われて嫌われていたPLLユニットです。なにせ取り外さなければ中身をさわれないわけで,壊れたら手も足も出なくなるというものでした。 当時の私もそう思ってさわらなかったのですが、今は違います。CBのPLLユニットなど怖くありません。で、PLLユニットの出力を見ると、見事に送信も受信も出ていません。「こりゃーPLLユニットだな」そう考えるまで時間はかかりませんでした。 外しちゃるよ
しかし、PLLユニットを外してみました。
すと、電源も加わらず、チェックができません。
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PLLユニットについているものを見るMSM5807 10.240MHz水晶などが見えます。
これらから推測できるのは3クリスタル方式でで周波数を作るというものです。水晶にはKSSという刻印が見えます
「あれー? KSSって聞いたことがあるなあ」 と思いつつ書いたのが下の図です。分周比もループ周波数もこれで間違いがないはずです。 しかしこのままではチェックができません。そこで思いついたのが ハンダ面にPLLユニットをくっつけるという方法です。部品をつけます
こうしてハンダ面にPLLユニットを装着して調整すれば、実機のまま調整が可能ですよ。ウラ側からみると ほらなにもないでしょ。 セオリーどおり電源の部分からあたっていくと、 まずDC12Vを入れたらそれがコイルを通り2SD741で5Vを作成しているという回路になっていましたのでここをテスターであたると、0V あー故障原因特定です。 なんで壊れたのかを探ろうとトランジスタを持ち上げると
パキッツ!
割れました こりゃダメだ。周辺をみると同じくツエナーダイオードがショートで壊れれています 交換しました! 次のトラブル PLLユニットが見事に生き返りスイッチを入れると37MHzの信号が得られています。 ボリュームを上げるとザーというAMの雑音も聞こえるようになり、PLLユニットが生き返りました 送信も受信も問題なさそうなのですが・・・・・ Sメーターを見ると 0(ゼロ)位置ではなく真中あたりまで振っています そとから信号を入れるとスケールアウトするくらいにふれますので、メーターの不良ではなさそうですね いったいこの電圧がどこから来ているのかをさぐるために追いかけていくと ちょうどマイクコンプレッサーの下に設置されている感度調整VRまでたどり着きました
一見なんら不都合はなさそうですが、手で触るとSメーターが0ゼロをさします。ベークでできたVRの不良ってことですね。たまたま10kのVRがあったので交換しましたが、同一形状の部品がなくなると直せなくなります。
交換! こうして見事生還をはたしました
我が家で実りある豊かな隠居生活を送ることになります
このPLLユニットに使われえていた水晶 KSSですがちょっと調べ見ると 金石舎という社名がヒットしました。そういえば20年くらい前に金石舎製PLLユニットって昔CQ誌に記事があったなあ。と思い80年代のCQを見ると、CB無線機を10mFMに変更する記事に行き当たりました。 なるほどこのユニットは金石舎という会社が作っていることらしいということになったのですが、この金石舎は今の京セラじゃないですか!! http://www.kinseki.co.jp/company/history/index.html 京セラといえばCB無線機の大御所 サイバネット工業を吸収した会社です。 なるほど以外なところでサイバネット工業につながってきましたよ 生き返ったORTONの音は下の画像をクリック!
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