カルメンVT100

 

みなさんカルメンVT-100という無線機を知っていますか?送信はトランジスタ 受信は真空管という ハイブリットトランシーバーです。最初は誰かつくっちゃったのかなあ?と思っていたのですが、中身はチップ部品で組み立てられた、ハイコストパフォーマンの機械です。チャンネルは 間チャンネルをフルカバー。さらには電力が40Wも出るという FCCがカンカンになって怒鳴り込むという仕様です、機能的にも機構的にも良く出来ています。

 

あるひ、知り合いの販売店にいくと、カルメンVT-100が出ていました。不動でジャンクということで1万円の価格が付いていました。

左は私の所有する10mバージョン 右は今回格安で手に入れた11mバージョン

 

まずは中身を見てみることにしましょう。確かに真空管が入っています。中身はお約束のようにガラガラ。実はこんな感じが無線機として完成された形ではないかと思います。

その前にジャンクというか、不動品として売られていたのですから、電気を入れることには注意が必要です。

ほら電源をいれた瞬間に部屋中が暗くなったらシャレになりません。

というわけで、内部を観察すると、 「なーんだ」それはフタをあけてすぐわかりました

 

チューン用のタイトバリコン。真空管の風格がこのあたりに漂いますね。

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バリコンの羽根ショートしてね?・・・・

あげくに電気を入れてしまったようで、ショート痕跡があります。 あーあこれ直しておきましょう!

 

 

あっけなく修復!

 

受信部

受信部

2本とも6BA6

お互いの結合をしないようにシールドされている部分です、高周波は1段手前はミックス用です。

 

低周波アンプ部

AFアンプは TA7252APを使ったものAFは送受信回路兼用です

送信部

 

送信部 MRF455 PEP60の誇るトランジスタです。pdfを見ると規格で60Wですが、実際は、40W出ています。40wですよ AMで。ヘタなアマチュア無線機以上のパワーが出ちゃいます。

 

 

 

 

送信のトラッキング

 

送信回路は2SC1971をドライバにしています。筐体が大きいので、マッチング回路が大きな空芯コイルです。小型のものではないので、

バンドはブロードのようです。周波数にして27MHzすべて渡って40Wを出力してくれています。

なのでトラッキング調整がまったく必要ありません。

 

 

怒涛のプラス変調

気がついたのですが、表面のパワーコントロールが5Wまでパワーが下げられるようになっています。

送信出力を5Wまで落すと、なんと定格出力の40Wまでプラス変調します。すごいなこれ。

 


 

 

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