2006年10月9日UP

NASA Q 製作教室

従来公開していた回路と訂正しました

後ろなりコンデンサ(470μF)のつけ方と、後ろキュー鳴り時間の抵抗(1.5k→15K)です

 

 

では独特のNASA Qを作りましょう。まず回路を公開しておきます。実はHPのほうでナサQ作ろうという話が持ち上がりました。純正のNASA Qを送っていただいたり 回路をいただいたのですが、見た目分かりにくいので、書き直しました NASA以外の無線機にもつけられますが、送受信の切り替えにリレ-がついていることが前提になりますので、ご注意ください、リレーの付け方も合わせてご覧ください。

 

 

 

では回路を1つ1つ見て行きましょう。


発振回路

まずは回路の右側 発振回路です。この回路は単純にピーという発振をする回路です。この発振回路がある限りNASAQではなく単純にスタンバイピーになるはずなのですが、なぜ独特の音になるのでしょうか?

これを実験するために2SC1815のB(ベース)に10KΩくらいの抵抗でVCCとくっつけるとピーというノコギリ波の発振が得られます。このとき前段の2SC1815のベースに加える電圧が変化すると、発振周波数が変化します。

つまり電圧がゆっくり変化すると”きゅーっ”という音になるわけです。

その昔ラジオの製作という雑誌では電子オルガンとして何回も紹介された回路です。103(0.01μF)(Mマイラー)は帰還させる量を調整するもので容量を大きくすると周波数が低くなり、減らすと高くなります。 現在の103(M)で約1.5KHzで発振します。

 


前鳴り回路

こちらがPTTを押したとき〔送信したときに)キューっていう音を発生させる回路です。

 

この回路を前鳴りという表現をします。 PTT信号というのはDC12Vにリレーでプルアップされてい回路であり、PTTを押すというのは、入力コンデンサの部分が+12VからGNDになるということになります。

それまで充電されていたコンデンサの電荷が47k抵抗で抜かれるということなるため充電電流が無くなるまで

Hの信号が得られ 発振が続くというこことになります。この電圧変化が直接上の発振回路のB(ベース)に接続されているので、PTTをONにする(送信する)とゆっくり立ち上がる信号が出来て ”きゅー”という独特な発振音が生まれます。

前鳴りの部分の47kの抵抗は前鳴りの調整で抵抗を大きくすると鳴く時間が長くなります。

 


後ろ鳴り回路

つぎにPTTを離したときになる”後ろ鳴り”のほうです。

 

PTTを離した直後に送信が終わってしまうとすぐに受信に切り替わってしまうので、”きゅー”という音を送信している間 しばらく送信を維持させなければなりません。それが入力にある470μFのコンデンサです。通常であれば470μのコンデンサで0.5秒ほど送信が持続できます。これが全体回路の470μFのコンデンサです。この0.5秒の時間の中で ”きゅー”という音を送信する必要がありますので、前なりと同じように22μFのコンデンサに電気をため、ゆっくりとした電流変化をつけます。結果発振回路がきゅーっと発振することになります。


基板化  準備中


部品表

項目 数値
トランジスタ 2SC1815×2(同等品で可)
  2SA1015×1(同等品で可)
ダイオード 1S1588×2(同等品で可)
抵抗 56Ω×1    1/4W カーボンなど1/8でもOK
  330Ω×1   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  470Ω×2   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  560Ω×1   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  1.5KΩ×1   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  10KΩ×1   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  12KΩ×2   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  15KΩ×1   1/4W カーボンなど1/8でもOK
  33KΩ×1    1/4W カーボンなど1/8でもOK
  47KΩ×2    /4W カーボンなど1/8でもOK
マイラコンデンサ 103 (0.01μF)×2
  332(0.0.33μF)×1
  472(0.0047μF)×1
電解コンデンサ 16V 10μF×1
  22μF×2
  470μF〜1000μF(適宜)
セラミックコンデンサ  103(0.01μF)

 、
 
 、、

 


 

リレーの付け方

CB無線には回路の省力により、マイクを差さないと受信できない無線機が存在します。このような無線機には、リレーが装着されておらず、付加機器をつける場合に色々な問題が発生することがありますので、一般にリレーを装着する改造が行われています。

NASA Qを装着する場合は、受信時にリレーから電源をもらいコンデンサを充電しなくてはなりません。そのためにNASAQを

装着する場合リレーの装着が必要です。

 

CB無線のマイク端子には以下の4本の配線がきています

1:MIC  送信音声信号
2:PTT  GNDに接続すると送信する
3:RX-G  GNDに接続すると受信音が出る
4:GND  回路のマイナス(接地)

マイクを抜くと受信が出来ないのは、マイクを抜いてしまうとRX-GとGNDの配線が抜けてしまうからです。

まず下の図をご覧ください。これが通常のマイクの回路です。 

そこで、この配線の中でリレーで受信の時はRX-GをGNDに接続 送信の時にPTTをGNDに接続するように回路を作るようにすれば、マイクを無くても受信は可能です。

 そして、送信時のみにマイク回路がONになるように配線をすれば、リレーの装着がカンタンにできます。MICの中にこれらを実現する回路が内蔵されていることが分かると思います。マイクのピンをメモしてからこれら4本の配線(実際はGNDはそのままでもいいわけ)を外してリレーの配線を移動します。

 

RX-Gの部分はリレーに作動が移りますので、配線は不要になります。

使用するリレーは何でも良いのですが、いくつか規格があります DC12Vで2回路入っているものを選んでください。あと回路に入っているダイオードは送信が終わったときに高電圧が発生して感電するのを防ぐものです。コンプレサーなどの電子スイッチのアクセサリーを利用したときに破損するのを防止します。

 


 

 

 

 

 

 

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