輸出向けCB無線って何

衰退しているCB無線ですが、すでにCB無線というものが何かを知らない人。

もしくは最初からアマチュアバンドで不法運用する局も多くなってきました。
「ここでは、輸出向けCBってのはなに?」 「俺アマチュアしか知らないからなあ」という人に向けての解説です。

国内認可になるのCB無線は27MHzで8チャンネル0.5Wという小出力なものしか
認可になりません。また、外部にアンテナをつけてはいけないとか、
マイクを取り外せるようにしてはいけないとか、いろいろな制約があったのです。
ところが輸出向け(特にアメリカ)で認可になっているCB無線機は同じ27MHz帯を使用するのですがチャンネルが23チャンネルで外部アンテナもOKで、あげくに送信電力4wともなれば、周辺数十Kmにも電波が飛ぶ
「普通の無線局」と同等の性能をもっているのです。
こんな便利な機械は、実は日本で作られ、外国へ輸出されて
いました。これが輸出向けCB無線機です。

本来ならば輸出されてしまう無線機をが国内に流れ、それが一般に広まったのが、これからお話する違法CB無線です。

なにせ非合法の無線ですから公式記録は、テレビに妨害が入ったとか、
クラブどうしの対立のはて、殺傷事件がおこったなど。事件になったものしか
残っていませんが、私がCBとともに歩んだことを記することにしました。
情報は
1)東京で私の知り得る情報
2)関東県内の話し
3)その他雑感

に限定されてしまいますが、おおむねどうやって運用されてきたか?とか、どんな風感じなの?
などもいっしょに記録しました。


間チャンネルの話

26.995MHzや27.045MHzといった普通の23チャンネルや、40チャンネルの無線機で電波を出せない周波数を間チャンネルといいます。保護周波数ということで、お互いに影響を与えないようにという意味がありました。国内では、この間チャンネルを勝手にラジコン周波数にしていますが、正規に免許が出るものではありません。また27.235MHzには、Eチャンネルという特殊なチャンネルがあり、ここも電波を出すことができないようになっていました。誰も出られない周波数であることから、「ここはDXをするDXチャンネルだ」とか「調整のためのチャンネル」だと主張する局なども現れているが保護チャンネルであることには違いはありません。
26.995MHz  
27.045MHz 国内検定27.040MHz
27.095MHz  
27.145MHz 国内検定 27.144MHz
27.195MHz  
27.235MHz Eチャンネル 後の24チャンネル
27.245MHz         後の25チャンネル

それまでの23チャンネルから40チャンネルに増波した時にそれまでの1チャンネルから23チャンネルまではフルコンパチブルにしたのですが、27.235MHz(元のEチャンネル)を24チャンネル。27.245MHzを25チャンネルに設定し、それ以上の周波数は完全に10KHzステップに配置をして26.965MHzから27.405MHzまでをFCCのチャンネルとしたため、23チャンネルのところで、チャンネルが順列がいびつになっています。

 

 



1976年当時のクラブ局

CB界にも流行があります。
いまの隆盛を極めるクラブも。最初からそこにいたわけではありません。
今から25年前ほど前にはクラブ局というと**Cというように3文字の略語、
が大流行していました。
 
1ch 検定チャンネル (JCF)
2ch 検定チャンネル (JCF)
3ch ANA(全日本とれいある)  
off    
4ch JFF/JKC/市民無線クラブ/山の手クラブ  
5ch YSG(HI5CH27.315)  
6ch    
7ch LYF(ランド山ファミリー)  
offch    
8ch ABC 三鷹  
9ch    
10ch YKZC TTC/TYC
11ch AR(アルファロメオグループ)  
offch    
12ch JAC(ジャパンエアークラブ)  
13ch TYCC/THC  
14ch    
15ch NPC(ナイトパンサークラブ) ケントクラブ東京は1978年くらいから
off 検定8CH HI-CH 27.445MHzSLC(新宿ローカルクラブ
16ch    
17ch    
18ch    
19ch TTC  
off    
20ch 101(ワンオーワンクラブ)  
21ch スカイクラブ  
22ch SDC(品川ダイアモンドクラブ) TDC(東京ディズニークラブ)
ech ITB(板橋くらぶ)  
off    
23ch CBC(市民無線クラブ)  
     

 

 


27.300USB

いまでこそ。SSBのメインチャンネルのように使われている27.300ですが、その周波数に決まったのは、それほど昔ではありません。

 FT-101に11mという周波数が装備されていたのはみなさんよくご存じでしょう。このポジションはFT101(ノーマーク)から存在し、FT-101B/E/Dなどにも伝承されました。
今のようにダイオードをカットするだけでHF帯全部で電波が出るなどということなど
夢の向こう、1バンド増やすために水晶を増設しなくてはならない時代の話しです。
FTー101は、水晶を1つが受け持つ周波数域は500KHz。

アマチュアバンドは、この500KHzの中に収められていたのです。HFのアマチュアバンドのほとんどは500KHzに収まるため、この方式でも不便はありません。
そんなアマチュアバンドの周波数の中に堂々と11mという表示があり、27.0〜27。5MHzまでを受信できるようになっていたのです。

この11mの回路は、10mのタンクコイル(送信回路)にも接続されているために、
ちゃんと送信をするはずなのですが、さすがに送信はマズイらしく、電波がでないように
に細工がありました。

回路は単純で、送信のために作られたドライバー電力を11mポジションの時だけ、バンドスイッチの部分でアースされ、電波が出ないようにしていたもので、このアースに落とすという役割をしていたのが、下フタにあった茶色い線です。ヤエス無線のバンド拡張には、茶色のコードを切るというのが多いのですが、茶色のコードという古はこの時代は存在しました。このバンドスイッチについたコードをペンチでむしったり、ニッパーでカットするという改造は、FT901の後期(11mの表示がなくなる)まで続きました。

FT101はノーマークの時期からカンタンな改造で、CB帯で電波が出せるようになったため、ウデのあるOMさんは、FT−101をほしがったのです。

FT−101の良さは単にCBに電波を出すだけではなく。

1 VFOなので、CBバンドどこにでも電波が出る。
2 CB無線機よりスプリアス特性がよく、TVIが少なく
4 かつブースタなしで100wで送信できた。
3 ファイナル低電力変調で+(プラス)変調した。
まさにCB用として作られたような機械なので、送信面では申し分ない性能なのですが、
受信面はあまりよくありません。というのも、AMの受信帯域がSSBフィルタを通過するた
め帯域幅が3KHzになっており、そのままAM復調すると、鼻つまりのような音になってしまいます。これを嫌って普通の弁当箱(モービル機)を受信のみにしようする局もいました。

このFT−101にはもともとHF運用を目的(CBという話しも)としていたため、SSBで運用を
することができました。

1975年から1976年はAMの運用局が爆発的に増える時期で、FCCルールである
1ch〜23CHはローカルラグチューの局で満杯になりつつあり、46CH化が進んだ時期に
も重なります。クラブを名を連呼し、勢力争いが始まった時期とも一致し、排他的運用が始まりました。

つまりチャンネルの独占です。このチャンネルは俺たちグループのものだ。ということを公言し、運用をはじめてしまったのです。

そこで、これら他排除をする運用を嫌う局は、周波数通常の23チャンネルの無線機では電波の出ない周波数を探すことになります。それは、26.995MHz/27.045MHz/27.095MHz/27.145MHz/27.195MHz/27.235MHz/27.245MHzなどで、FT101オーナーはこれら周波数にこぞってオンエアをするようになります。

東京では練馬と中野、そして江戸川のグループがのんびりとローカルラグュチューを始めたのがお2階の3CHと4CHの隙間(27.295MHz)でした。
当時は23CHの真中である12CH(27.125MHz)をセンターでアンテナを調整しておくことが多かったために、「27.125MHzからはあまり遠くはなく」、かつ、「27.255MHz以上の周波数で間チャンネルと正チャンネルの隙間」ということで単にすいているという
理由だからでした。
上下チャンネルとはカブらず、かつ誰も出てこない周波数というわけです。

東京ではSSBでQSOをする局というのは極端に少なく、都内では数十局しかいませんでした。当時のコールサインは地域名+ニックネームということが普通で、「新宿のスカイラーク」「赤坂のモナリザ」などオンエアする地域がおおよそわかったものです。27.295MHzではローカルラグチューといっても、今のCBのようは排他的運用ではなく、ちゃんと自分のコールサイン(ニックネームとは言わなかった)と毎回名乗り、ブレークタイムを設けていたものです。
その結果、新しく参加される局も何局も増えていく結果になりました。
 

ところが
1976年から77年になるとCB無線機が増波され40CHの無線機が世の中に流れ始めます。27.295MHzは29CHと位置づけられ、SSBのことをまったく知らないAM局が「ここは俺たちのチャンネルだ」と主張し始めることになります。
新規の局はSSBのことなどを知らないために「モガモガ言う変な周波数だ」
くらいにしか思わないのでしょうが、SSBに移動した局の大半は、すでにAMの排他運用を
嫌っていましたので、自らキリのよい周波数である27、300MHzへ移動したようです。しかし、同時にオンエアする局が多くなると、ラウンドQSOになるようになるため、1つの周波数では不足し、ちょっと離れた周波数でオンエアする局が現れてくるようになります。それが27.290MHzであり。27.310や27.350MHzなどの中間の周波数だったのです。たとえば27.445MHz 27.495MHzは絶好の空きチャンネルです。VFO式の無線機を持つ局はこういった空きチャンネルをこぞって使用しました。

27.290はLSBでオンエアする局もいてにぎわったものです。


排他運用 (他人を排除する運用方法)


実はこの運用はCBだけではなく、各種アマチュアバンドでも見られますが、27.300MHzにも排他運用が横行しています。
QSOをする相手が、顔なじみの局になるため、どうしてもなれなれしい交信方法になってしまいます。
なれなれしい交信方法は交信者どおしは、よいかもしれませんが、それを傍受している、第3者はおいそれとブレークで入るわけにいかないでしょう。
結局、なれなれしい交信をしているところには、誰もブレークインしてこないという結果になります。
また、27.300MHzにもクラブ化が出てきているようですが、クラブに入らないとチャンネルを使わせないという理由は完全に間違い運用です。

このような排他運用を続ければ、新規加入する局は極端に減り、結局オンエアするクラブ員がいなくなってしまったクラブは何百、何千もあります。
CBに限らず無線運用というのは、相手のみが聞いているのではなく、知らない局が何局がワッチしているということとを常に考えなければいけませんし、その知らない局がブレークして入ってきて新しい輪が広がるということを忘れてはいけません。クラブ名の連呼は必要ありませんし、必要以上の謙譲も必要ありません。


意味不明な言葉

誰にも指導されずに放置されると言葉がゆがんだり、また、違った別の意味に取られます。
それが慣習化されると、新規で無線をはじめた局にとっては、それが当たり前になってしまうのです。

これら言葉は、その使っている本人が悪いのではなく 的確な指導者がいなかったために発生します。
そう悪いのは、的確に指導をしなかった私たちなのです。

 


列島各局
CBでは病的なまでの謙譲が認められます。自分のことをショボ固定と、ショボアンテナなどと卑下し、
相手は大将や殿様のように表現をします。この行動はCBばかりではなくアマチュア無線にも
見られます。相手の敬う気持ちから発生した言葉遊びですが、少々気になる場合も多いです。

そのためCBで呼び出す場合でも、「日本列島各局」とか、「チャンネルみなさま」
といったようなつかみ所のない大きな言葉に置き換わってしまいます。
言葉の修飾とし使われるものですが、中身のない言葉です。

 

テンテン棒

アンテナのことなのですが、なぜテンテン棒なのでしょうか? アメリカでは、交信の最後には10−10(テンテン):交信終了さようならの意味で使われることばでテンコードというものがあります。日本でもこのテンコードのうち10−10の部分だけが使用され、ファイナルの挨拶のかわりに使用しているきょくがきました。そこから無線をする言葉と勘違いしたらくし、無線をする→テンテン→無線のアンテナをあらわす→テンテン棒→棒と変化したようです。こんな事情は初心者には絶対にわかりません。
俗語は初心者の入門を阻害するものなので、使用するのはやめたほうがいいでしょう。決してかっこいいものではありません。

 

北は北海道、南は九州沖縄まで
この言葉は、CBが最初ではありません。
今から20年ほど前、フジテレビの演歌番組でつかわれて、いたフレーズなのです。ようするにパクリです。
ただCBには演歌調な言葉や行動が持ち込まれることがおおかったために広がったようです。

ナントカ観光
特に1〜10チャンネルあたりに出没する局が「陸奥観光」とか「静岡観光」などと
「地名+観光」という名前で出ていました
この観光についてはいくつかの説が伝わってきています。
当時4チャンネルで出ていた東京ー大阪間の定期輸送トラックがこの名称を使いだした
という説が有力です。当時はまだ佐川とか、ヤマトのような大手がなく、小規模会社の
遠距離輸送がさかんだったために、東京ー大阪間で使ったため全国に伝わったという話しです。

その他には、
同じく長距離トラック達が「俺は観光旅行のような仕事だ」と使いだしたとか、関東に固定を持つ局が使いだしたというものもあります。トラック運転手関連から派生していることは間違いなさそうです。
 

C(チャーリー)
CBには、チャンネルという概念しかないのですが、ある人数があつまると自分達のチャンネルを確保したくなります。  これが、チャンネルの独占につながるわけですが、
クラブということを強調しCLUBの頭のCをとってチャーリと表現をします。
このチャーリに対してどこにも属さない人はRCと言われます。


  RC
ローカル
クラブに属してない人RCと表現しますが、これは非常に難解です。
まず、近所の局に対してローカル局などといいます。もともとローカルは、田舎とか、近いとか、近隣の
とかいう意味で使われます。ローカルは気軽にオンエアできることからクラブという意識が発生しないのです。
そこで、クラブに入っていない人のことろローカルという意味で使ったのです。
ところが、この時にLOCAL とすればよかったものをROCALUと訳したものだから
RCになってしまったようです。 DATSUN とダッツン。SWR計をスワー計。WIDTHをワイズと読むのと同じです

キャリア
本来は搬送をするもの、またはわそれを代替えするものをキャリアといいますが、
マイクのことをキャリアという人がいます。
それはマイクを押すとキャリアが出るからに他ならないのですが、マイクはキャリアではありません。

QR
道が混んでいることをQR、またはQRかかるなどと表現をします。
もとはQRMという無線用語が転じています。
QRM「そちらは混信をうけていますか?」という疑問符であり、混信自体のことをQRMとはいいません。

混信になるほど混んでいる、道路も混んでいるから、同じだろうと、使いだしたようです。

また、無線では、QRから始まるq符号がたくさんありますが、混んでいるという意味のQRMが
もっとも一般的に使われたので、QRが代名詞になったのでしょう。

完全な誤用です。


ハローシーキューデルタデンマークエックスレ
なぜ毎回声を枯らせてこの叫ぶのかは不明です。
デルタデンパークエックスレイばフィネティックでDDXになってしまいます。DXをフォネテクスでデルタエックスレイ、またはデンマークエックスレイと呼ぶのでごっちゃになったのでしょう。
もちろんデルタデンマークは間違いで、デルタエックスレイが正解です。
 

Sカン
Sメーカー、もしくはsの読みをsカンと読みます。
多分SメータのsはSignalのSです。それと感度ありますか?が一緒になってS感度、⇒Sカンのつもりでしょう

ミッター
これは正しい表現、トランスミッタ(送信機)を訳してミッタとなった例しかし、略すのならばなぜ、トランスとか、にならないのでしょうか?語尾を残したり意味不明まで略す行為はジジイが行うことですよ。
ビーフステーキ⇒ビフテキ⇒テキ
 

ゲタ ブタ 
言わずと知れたブースタのこと、低周波治療器ヨシマッサーは笑った。
 


 

 

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