秋月で売ってた200円の
電源アダプタ |
2008年2月末 秋月で16V1AのACアダプタ形式のものがなんと200円でうられていました それもスイッチング式って 200円は安すぎでしょ。他の電源がみんな500円なのになぜこの電源だけが200円?ひょっとして使っていると爆発するとか・・・ |
▲これが広告のCOPY 200円 お店で買っても200円
お店で購入してきました。 ちゃんと使えるのが大前提であってそれほど感激することはないのですが、
ちゃんと100Vを入れると 16Vが出力されています。
購入直後です 一般的なアダプタ形状ではなく両方にコネクタがついています。場所を取らずに便利便利
なぜこんなものが200円作れるのでしょうか? 日本では絶対無理ですし、中華でも多分無理なはずです。ということはどこかにカラクリがあるのかもしれません。ちなみに電源を入れるとちゃんと16Vで1Aの負荷が取れます |
電源を入れて出力を見てみます。そのままオシロをひっかけてみると、AC分が乗っていることがわかります。
まあそんなのは、アダプタとして考えれば珍しくはありません。 そこでACをカットして測定すると、20mV程度の電圧が発生しています。まあ16Vで20mVなら許せますよねいやだって人はさらに平滑すればいいだけですから。
ただこのときにはまだあることにはきがついてなかったんですよ。いや正確にいうとリードアウトも出来ないオシロなので正確に測定することができなかったというべきかもしれません。
16V200mAのときのリップルス一チンのノイズ20mV
抵抗負荷なのだがなぜかACが乗っている?? |
16V1A負荷のリップル20mV程度のリップルが発生こっちもなんかACが乗ってきてきもいので
ACカットで波形のみ |
ちょっと中を見てみることにしました はめ込み+接着なのでカンタンには開かなかったです。中身は 普通の作り。1次側へのはフォトカプラで渡しでE13005(FET?)でチョッパするようになっている 2次側はTL431で安定化 これまた定番です。
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回路
入力されたACはfuseを通過後 DB107でブリッジ整流され400V10μで整流 ノイズフィルタを通過後トランスへ入ります。 トランスにはQ1Q2がダーリントン接続されていて、2次側のフィードバックと、スイッチングを行なうのですがスイッチングが自己発振ですわ。コントロールICなどありません。 |
2次側トランスの出力を半波整流しています。パターンにはブリッジ整流のパターンがあるのですが、この電源はダイオード1本です。
整流後は330μ×2本で整流して、そのまま出力に入っています。出力には過電圧防止のツエナーが1本ついています。 電圧のフィードバックはTL431で電圧を監視して、フォトカプラで戻します。 |
電源の平滑ケミコンはちゃんと105℃品が使われていたりするわけなんだがちょっと心もとない形状ですな。
ケミコンの左したにあるのがACのブリッジ さらにとなりの青色がセラコン ACを扱う回路として不安なんですけどねえ |
全体を見てもなんとなく不安感が募るのですが、最近よく見るアダプタはみんなこんな感じ。携帯電話の充電装置なんか さらにヤバそうなつくりです。
どちらにしてもこれが200円というにはねえ、なにかウラがあるかもしれないです |
裏側
中華な製品では洗浄タイプのフラックスを使っていて、その洗浄残りカスがいっぱい。ありゃりゃ。 ひょっとすると水没??いや憶測で物をかたってはいけません。きっとフラックスの残りと信じましょう。 それにしてもチップ部品を使うは差し部品は使うは、さらには手ハンダも併用とは、めちゃくちゃ手数がかかっていますね。200円で作れといわれても日本じゃやっぱ無理です
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ちなみに秋月の名誉にためにいいますけど、仮に水没したとしても、製品としてダメなわけではないです、だって濡れて中がダメになる部品などありません。
ただ正規部品としては、メーカー(ディーラ)としては出しにくいっすよね。そのあたりが出所かもです。 |
使ってみる 電源を入れて測定していると、熱いです 熱い。スイッチングレギュレータは効率がいいはずなのに、熱いです。 無負荷で放置していても熱い 負荷を与えていも熱い。 トランスとかを触ってみると トランスも熱いし、コントロール用のICも熱いです。 放置すると、触れないくらい熱くなります。容量の問題ではなく熱いです。なんでだろうと、スイッチング周波数を測定してみると
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566KHzええーっつ?? そんなのアリ? そりゃー高いほうが有利は有利なのは分かるけどさ、566kってへたすっと中波放送にもろかぶり・・・・・抵抗を負荷にして負荷実験です。 無負荷で566KHZ 負荷を与えると周波数が下がって行き ON側の時間が長くなります。PWMっぽいんですけどねえ、コントロール方法がなんともはやです。 |
2次側です
200mA負荷230KHzトランスの2次の生波形
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無負荷 566KHz トランス2次側の生波形 |
以下続くかもしれない
2008年3月